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「 ジ ャ ン グ ル の 木 」



ガ イ ア ナ

真っ直ぐに伸びる幹をはさんで、上が枝、下が根を表している。 

取り方は "String Figure Magazine" (Volume 7, number 4 (December 2002) にあります。 (cf. あやとりマガジン

初 出: Lutz, F.E. (1912) "String Figures from the Patomana Indians of British Guiana." Anthropological Papers of the American Museum of Natural History 12(1):1-14.

Last updated 02/21/2004


 
日本の伝承あやとり

「  」

《 さいとう たま あやとりコレクション 》
「さかずき/まくら → ちょう」から作ります。 関東一円でよく知られていました。
取り方(動画・音声): 院内課外活動 教材ライブラリー

あ さ が お 」

《 さいとう たま あやとりコレクション 》
さいとうさんも 少女時代 “両手を寄せては花が「しぼんだ」、広げて「開いた」といって遊んだものだ” そうです − 山形・山辺。 同じ村の中でも、年長の人たち(1920年代生まれ)の呼び名は「馬の口」。 荷運びなどをさせる馬に付ける、縄で編んだ籠状の口覆いのことです。

他にも、「灯台アヤ」(福島・伊達)、「ラッパ」(栃木・宇都宮、長野・清内路)。 花の名前としては「百合」もあります(三重・美杉、東京)。

新潟・佐渡だけで聞かれた名称は「そらかご、かご」。  ややいびつなロート状の籠で 堆肥を運ぶために使います。 背中に合うように生木をたわめて骨格を作り、それに縄を細かく巡らせて横のふせぎにしてある背負い籠です。

取り方:『あやとりいととり 2』(pp.6-7 あさがお)

このあやとりは日本だけで伝承されてきたのではありません。 

ネパールのタンセン、ポカラでは「Doko」。 中に赤ん坊を入れて運ぶ背負い籠のことです(Titus, 1998)。 雲南省・麗江(会報表紙写真) やチベットのラサでは「角笛/ラッパ」(Wirt, 1998)。

北アメリカ大陸では、アラスカに「かご状の網」があります(Jenness, 1924)。 また、ニューメキシコ州に暮すプエブロやズニの人々は、口でくわえる代りにもう一人が指で持ち上げ、そのパターンを「小屋」、「藪の家」と呼んでいます(Jayne, 1906)。 南アメリカ大陸、チリのパタゴニア地方のマプーチェ(アラウカーノ)の人々の名称は「家畜の首にぶら上げる鈴」(Martinez-Crovetto, 1970)。 

Titus, D. (1998) "String Figures from Central Nepal." Bulletin of the ISFA 5:120-125.
Wirt, W. (1998) "String Figures from China and Tibet." Bulletin of the ISFA 5:126-149.
Jenness, D. (1924) "Eskimo String Figures." Report of the Canadian Arctic Expedition (1913-18), Vol. 13, part B.
Jayne, C.F. (1962) String Figures and How to Make Them. New York: Dover. - A reprint of the 1906 edition.
Martinez-Crovetto, R. (1970) "Juegos de Hilo de los Aborigenes del Norte de Patagonia." Etnobiologica 14.

Last updated 07/28/2006


テ リ ハ ボ ク の 花 」   ナ ウ ル
19世紀末にリン鉱石の発掘が始まる以前、ナウル島の中央台地は テリハボク(Calophyllum inophyllum)がうっそうと茂っていたそうです。 材は建築やカヌーに、種子油は薬や灯明などに用いられました。 島の人々の暮らしとともにあったこの植物、今はナウルの‘国の木’に指定されています。

6−7月頃、小さな花がたくさん集まって咲き、芳しい香りを漂わせます。 このパターン、真中のダイヤは めしべ・おしべ、両側は花弁でしょうか。

このあやとりを取る時は、「i bur in ijo, me eman in ijo テリハボクのつぼみ、テリハボクの葉っぱ」と くり返し唄います。 そして最後に、パッと花が開くようにパターンを広げます。

詳しい解説と取り方: "String Figure Magazine" (Volume 9, number 3 (September 2004):pp.4-8。 (cf. 
あやとりマガジン

初 出 : Maude, H.C. (1971) "The String Figures of Nauru Island." Libraries Board of South Australia Occasional Papers in Asian & Pacific Studies 2:p.2。

Last updated 02/27/2005


「 ラ イ ア の 花 」

バ ヌ ア ツ

みごとな六弁の筒状の花が現れます。 1923年、ニューヘブリジーズ諸島(現 バヌアツ共和国)から報告されています。

初 出 : Ball, W.W.R. (1971) Fun with String Figures. New York: Dover.

Last updated 10/05/2005 


ナイオの木」

「‘赤い花’マロ」

ハワイ先住民 (カウアイ島・ニイハウ島)

「ナイオ naio」(Myoporum sandwicense ハマジンチョウ属)は、ハワイ諸島の自生種。 きめの細かい堅固な木材は、アウトリガーカヌーの舷の厚板、家屋の柱、夜間の漁に使うたいまつなどさまざまな用途がある。 白檀材に似た芳香があるが、その香りが長続きしないので「ニセビャクダン」とも呼ばれる。

このあやとりは、ナイオの幹と枝ぶりを立体的に表わしています。

 ♪ O ka-naio, O ka-naio.
   O ka lua a kane,
   I haki a'e la i ka makini Hakalau.
   Lewa lu nanai o kahi i kau ai o ka malo o pua-ula.

   Oh, naio tree, Oh, naio tree.
   Oh, the destruction by Kane
   Shattered in the Hakalau wind,
   Swinging, scattered, stripped, where hangs the red-flower malo.

   おー ナイオよ おー ナイオよ
   おー カーネ神による破壊
   ハカラウの風に打ち砕かれた
   揺らされて 散り散りにされ 裸にされた  
   ‘赤い花’マロを掛けるナイオが ♪

「‘赤い花’マロ(ka malo o pua-ula)」とは、赤く染めたタパ布で作った腰布(褌)で、首長クラスだけが身につけることができました。 あやとりを取り続けると、枝に掛けられた「マロ」が現われます。

 ♪ kahi i kau ai o ka malo o pua-ula.

   ‘赤い花’マロを掛ける場所 ♪

出 典 Dickey, L.A. (1928) "String Figures from Hawaii, Including Some from New Hebrides and Gilbert Islands." Bishop Museum, Bulletin 54.

「ナイオ naio」については、《Hawaiian Ethnobotany Online Database》(ハワイ・ビショップ博物館の 《伝承民族植物学》のページ) へ。

Last updated 09/28/2009