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  191  今年も元気に「ゆびは まほう使い」〜第12回善気山・遊びの寺子屋報告 (08/24/2014)

今年も京都・哲学の道を上がったところにある法然院で、7月27日(日)〜7月30日(水)の4日間「遊びの寺子屋」が開催されました。 今年は日本版、世界版の3枚のあやとりタペストリーに加えあやとり看板タペストリーを縫って<にぎやかあやとりコーナー>に仕立ててみました。 あやとりひもで魔法の手をあしらったTシャツを着てあやとりまりこに変身! 出来映えは写真の通りです。 いかがでしょう。

さて、今年のテーマーは、一般に関東では7月に七夕祭りをしますが、京都は旧暦で七夕祭りをするそうです。 そこで星に関するあやとり「七夕」(創作あやとり)・「たくさんの星」(アメリカ先住民ナバホ)・「星」(ハワイ先住民)「おおきな星」(日本)など色々な国の星のあやとりを話題にしてみよう! また、6mの長さのあやとりひもが作り出す「天の川」(パプアニューギニア)の美しさを紹介するチャンスがあったらやってみようとの心づもりをしていました。 それから、昨年は海外からの旅行者が多数参加してくださったお陰で、笑いあり、驚きあり、発見ありで大変な盛り上がり様でした。 中でも「ふたりあやとり」は色々な国で同じように取り合っていることを私も知りました。 あやとりに国境無し! 今年の京都は世界中で最も行ってみたい所のランキングで一位になったとのこと。 どこかの国のあやとり事情が今年もわかるかもしれないと期待は大きく膨らみました。

法然院・南書院は13時30分から16時までは、お寺に上がってみたい方はどなたも自由に参加できる「自由空間」になっています。 4日間には、「大文字に登ろう」「縄文笛を作ろう」「子ども料理教室」「煮干しの解剖」など18種類の申し込み講座と「あやとり」「アフリカの絵本展」「ふろしき体験」「キルト作成」など9種類の自由参加の企画があって、毎年、講座に参加される常連の子供たちや大人の方やボランティア方の見慣れたお顔にホッとし、新顔さんとの新しい出会いに心を弾ませる毎日でした。


《「ひとりあやとり」人気編》
今年は、あやとりのひもを手にすると「ひとりあやとり」を始める方が何人もいました。 「お母さん、何作ってるの?」と尋ねられて「こうやって一人でくるくるしながら作るあやとりだよ」「何やってるか分かんないね・・」と言われながらもくるくる指を動かしているので、「田んぼですね。 川、また田んぼ、東京あたりでは油揚げというところもあるようですよ。 馬の目、鼓、鉄橋、元の形に戻りました。」「へぇ、名前がついていたんですか!」と感心されました。 2年生の女の子は「ほうき」を見せてくれたので、続きの「やぶの中の一軒家→はさみ」に挑戦。 お母さんも「あやとり懐かしいですね、途中までですがこんなことやってました」と見せてくれたのがやっぱり「ひとりあやとり」でした。 3年生の女の子とお母さん。 「お母さんが途中まで教えてくれたから、「ひとりあやとり」見てください・・」と見せてくれている傍らで、お母さんが「この川からがわからなくて・・」、「そこまで覚えてらしたんですね。 もう少しで一周するから頑張ってね」。 親子で一緒にくり返し、おさらいをしてました。 二人で覚えれば百人力ですね。 遊びの寺子屋の帰り道に、疲れを癒してくれる甘味処があって、そこであやとりの復習をしていると、馴染みのお店のお姉さんが「やりましたよ、子どもの時に・・」と言って笑みいっぱいに軽やかに見せてくれたのがやっぱり「ひとりあやとり」でした。

「ひとりあやとり」は田んぼの形にたどり着くまでの返し取りなどの指や手の動きは、けっこう難しいと思うのですが、リズムに乗ってくるくると動かせるようになると心地よいのでしょうね。 まさに、指が覚えている証拠ではないでしょか? 「二人あやとりは世界各国あるけれど、元に戻りいつまでも続けられる「ひとりあやとり」は日本にしかないそうですよ」とその都度付け加えると、「これって難しいもんね。 すごいですよね・・」と感心されてました。


《「10段はしご」 お父さん頑張る編》
2年生男の子Y君とお父さん、「姉は中学生になって、部活で来られないので二人できました。 覚えてるかな〜4段ばしご・・」とちょっと照れながらひもを手にしました。 「思い出しました・・」とニコッとされ「5段」「6段」も完璧。 「お父さん! 8段にいきましょうか?」「はい、頑張ります・・」。 お父さんは私の横に座り直して「初めの構え」から親指をはずします。 次は指先を向こうに向けて、小指の輪に親指を入れてひもをかけてぐるっと指を回しながら戻ってきます。 ぐるっと取りと名前をつけますね。 次は・・、もう一度、ぐるっと取りをして親指で向こうから2本目をとり小指をはずし、小指で親指のをはずす・・。 ここから4段ばしごを始めます・・」。 途中の過程が同じなので初めは戸惑いますが、ここはさすが参加する度に腕を上げてるお父さん。 「なるほどこういう訳ですか!」と納得され「10段ばしご」も何度もくり返して習得。 本を見ながら一人で「どろぼう」(パプアニューギニア)や、「コイン落とし」(日本)などに挑戦中のY君に得意そうに、「Y!ほらみてごらん・・」「すごい何段あるの? 1段・・10段ばしご・・? お父さんすごい! 20段もできる?」「ひもの長さと太さが合えば、くり返しだからできると思うけど、きれいな形にはならないかな・・」。 まだまだいけそうなお父さん、この後、「テントの幕」(ナバホ)もできるようになったんです。 完成形を眺めながら「きれいですね・・」、目を輝かせてました。


《「4段はしご」おばちゃん・懐かしいわ編》
「あやとりって懐かしいわね・・」「昔よくやったけど、すっかり忘れちゃったわよね・・」とちょぴり若返った気分で始めました。 「どうぞ、どうぞ・・ゆびはまほう使い、指が覚えているんですよ・・」。 早速やり始めたお隣さんの手の動きを見ながら、「そういえばそんなことしたわね・・良く覚えてるわね・・」「でもここまでなのよ・・」。 どうやら「4段ばしご」のようなので、「こんなことしませんでした? 中指のひもをつまんで親指にかけ下のひもをはずすし・・、手のひらを広げて完成です」。「それそれ、その形!」「懐かしいわね・・」と笑みいっぱいでした。 「そういえば、4段ばしご良くやってたわよ・・」「もっとすいすい指が動いてたのにやになっちゃうわ」と自分に笑いながら憤慨? 「だって何年前のこと・・」「小学生でしょ?」「ねぇ〜、ここまでできたわ。 この次は?」、とおしゃべりに花を咲かせながら和やかに「4段ばしご」のおさらいができました。 「カメ」も思い出し自信を持ったおばちゃん方、「朝顔」にも挑戦、口にくわえて出来上がるこの形は意表をつくのでしょう。 「すごい!」の言葉に笑いの付録がつきました。


《「七夕」 お父さん編》                 
やる気たっぷりのお父さんに「京都はこれから七夕祭りですよね・・、「七夕」というあやとりがあるんですよ、いかがですか? 国際あやとり協会のYsさんの創作あやとりなんですよ。 この完成形の中に2つの形が隠れています。 さて、何が見えるでしょうか?」 あやとりユキジイも完成した七夕を親子の前に差し出して「七夕です・・」。 親子でじっと見つめて「ほ〜星が2つありますね」「彦星と織姫じゃない? 手つないでるみたい・・」「すごいですね」とほれぼれと眺めた後は挑戦開始です。 「七夕」を熱心に仕込んでいたあやとりユキジーの出番です。

*「七夕」についてユキジーの感想です・・
手前のひもをつまんで、クルッと輪を作るこの着想が凄い・・この作成過程が何とも妙! また、この完成形が素敵なんだな・・彦星と織姫が手に手をとって結ばれている・・七夕のお話と重ね合わせると何とも言えぬ思いになってグッときてしまう。 こんな素晴らしいあやとりを創作したYsさんに感謝だね・・ありがとう!

チャンスがあったら・・と心づもりにしていた「天の川」は『世界あやとり紀行−精霊の遊戯−』の本をY君が見て「これすごいね・・きれいだね」。 「これはそう簡単にはできそうもないね・・」と「10段ばしご」も「七夕」も習得したお父さん。 「それでは、天の川、お見せしましょう」と長いひもを取り出すと、「こんな長いのであやとりできるの?」「6メートルのあやとりひもですか!」。 「くり返しながら増やしていくのでパターンを覚えればできるようになりますよ」。 そして、完成! 
「本当に天の川ですね。 凄いですね・・」としきりに感心されてました。 心づもりのあやとりを紹介できて本当に良かったです。 それにしても、お父さん、大した集中力でした。 手際の良い指の動きには感心させられました。 今度、野口あやとり会のあやとり検定に挑戦されてはいかがでしょう・・。

《「七夕」子ども編》
昨年も参加した3年生の I 君と5歳の妹Hちゃん。 「お姉ちゃんが今日来られないから、「山の上のお月さま」、忘れたから覚えてきてと頼まれたから教えて下さい」「わたしは4段ばしご、教えて下さい」とやってきました。
兄妹そろってじっくり取り組んで、「山の上のお月さん」いっちょ上がり。 「お姉ちゃんの頼まれごと、もう大丈夫だね・・」。  I 君は大きくうなずいていました。 「8段ばしご」「テントの幕」も復習をしながら完璧に覚えた様子。 「疲れていない? ちょっと休憩しようか?」と声をかけると「大丈夫だよ」と次に挑戦。 「京都は、来月、七夕だから、Ysさんというおじちゃんが考えた「七夕」をやってみようか・・」。 てことで、あやとりユキジーにバトンタッチ。 よろしくお願いします。


《「七夕」お母さん編》
昨年も家族で本を見ながら「大きな家」を四苦八苦しながらも完成し、「こんなあやとりもあるんですね・・」と感心されていたお母さん。 机に広げてあった『
あやとり (こどもに伝えたい伝承遊び) 』(文溪堂)を見ながら「この本あやとりのことが色々わかって面白いですね・・」とページをめくっていました。 「今年は「七夕」いかがでしょう・・」。 本を見ながら挑戦開始。 「わあ〜できました! 星が手を取り合ってますね・・、織り姫様と彦星様が会えました、というわけですね。 親指・・ と・・小指のひもをはずし、左右に引くと・・ふたりは別れ、天の川だけが残りました・・」。 なるほど・・と感心していました。


《「たくさんの星」(ナバホ)4年生の女の子達編》
「はしご」を「3段はしご」「4段はしご」「5段はしご」「6段はしご」と習得し、別のプログラムを終えて、「また来たよ・・」と続きに挑戦です。 まずは本を見ながら「たくさんの星」に挑戦。 何とか自力で頑張ろうとする4年生、最後の仕上げに四苦八苦してるのでちょこっとアドバイスすると、「そういうことか・・」と完成形をかざして「これもきれい・・」と何度も復習していました。

この他にも何組かの親子が「二人あやとり」をしたり、2年生のお友達家族が「かめ」を教え合う和やかな姿が見られました。 幼稚園の先生は「山の上のお月さんが美しいから覚えたいんですが、動画を撮ってもいいですか?」 初めてのスマホ動画撮影を体験。 時代でしょうか?


今回は珍しく海外の旅行者の参加はひとりもありませんでした。 京都は気まぐれな大雨の降る蒸し暑い日が続いたので昼間の外出は敬遠されたのかしら? 来年を楽しみにしましょう。 毎日、南書院は大勢の人の熱気でむんむん、大盛況の中、法然院の鐘が4時に「ゴーン」と鳴なって店じまいを知らせます。 その響きは今日ここで出会えたのもゴエ〜ン、また会いましょう・・、という響きに聞こえました。 皆さんのお陰で、ますます元気になったあやとりまりこです。 ありがとうございました。

法然院の皆様、法然院森のセンターの皆様、講師の皆様、ボランティアの皆様、今年も参加して楽しんで下さった皆様、ありがとうございました。 また、来年もお会いいたしましょう。

それでは、ごきげんよう、さようなら。


                                 2014.8.24

                                 国際あやとり協会会員   青木萬里子

 

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Last updated  01/17/2009