あやとりトピックス 201-210
テレビ宮崎「よかばん」あやとり番組 2021/03/12
ISFA会員で宮崎あやとり同好会会長の中武英則さんが出演されたあやとり番組が、3月9日の夜7時にテレビ宮崎「よかばん」で放映されました。中武さんの活動や国内外のあやとり作品、あやとりの取り方の紹介など、あやとりの楽しさが良く分かる内容になっています。
カニ→納豆→女の子のほか、Joseph Ornstein創作のケルトのタペストリー 、噴火する火山、日の出や犬の散歩(耳の大きな犬)などの作品が登場しています。
番組はYoutubeのUMKテレビ宮崎公式チャンネルで見ることができます。⇒ こちら
加藤直樹@ISFA
「あやとりと数学」特別講座 2021/02/03
2021年2月2日、ノートルダム女学院中学高等学校(京都市左京区)で、グローバル英語コースの高校3年生の希望者向けに「あやとりと数学」の講座が開かれました。
野口廣先生著の「あやとり学」の巻頭写真を見せると、「いろんな国の人があやとりをしている!!」と生徒たちはびっくり。「あやとり学」に掲載された「あやとり世界地図」を見ながら、たくさんの国であやとりが親しまれてきたことを学びました。
次に、数学との関係を紹介。あやとりは「トポロジー」という数学の分野と深い関係があります。トポロジーの問題としてよく知られるものに「一筆書き」の理論があります。あやとりは1本のひもからできていますので、一筆書きできない図形はあやとりではできませんね!(ひもが2重になる部分を作るなどの工夫をすればあやとりで実現できる形もあります。)ただし、一筆書きできることは、数学で言うところの必要条件。1つの輪っかからできる形かどうかをきちんと追究しようとすると、「結び目理論」など高度な数学が関係してきます。
さて、ここで、あやとりとトポロジーのおもしろさを体験してみよう!!ということで、あやとりマジックに挑戦。写真は、「ひものお散歩」という、指にかかったひもがつぎつぎと隣の指に移っていくあやとり手品に取り組んでいるところです。はじめは、ひもをひねる方向を反対にしてしまったりと苦戦する様子も見られましたが、数分でマスター。「これ、やみつきになりそう♪」「帰ったら、家族に見せよう」「反対の手でやるときは、どうねじればいいのかな?」と楽しそうな声がたくさん聞かれました。
あやとりも数学も、世界共通のもの。まさに、グローバル英語コースにぴったりの題材でした!!
北島かおる@ISFA
静岡新聞 あやとり記事 2020/12/28
2020年12月16日静岡新聞の夕刊にて、ISFA会員で東海あやとり愛好会会長である山下智道さんのあやとり記事が掲載されました。
山下さんは初めに宮崎で「宮崎あやとり会」を立ち上げられ、その後浜松に転居されて愛知や静岡などそれぞれの場所であやとり会を立ち上げ、今は「東海あやとり愛好会」と名乗っておられます。静岡市で新たに愛好会を立ち上げられたことは トピックス 195 にて紹介しています。
新聞記事では、あやとりの自らの流派「菊富士流」について述べられたり、10年前から始められたYoutubeでのあやとり配信について触れられています。山下さんのYoutubeチャンネルはこちら。
加藤直樹@ISFA
「橋りょう鋼けた架設工事」のあやとり 2020/12/20
トピックス 093 で、「橋りょう鋼けた架設工事」のあやとりを使った広告のことが書かれています。残念ながら当時のその記事に画像が添付されていないため、それがどのようなあやとりなのかずっと謎なままでした。運よく、17年近く前の当時の『週刊ポスト』(2004/04/23) を入手することができましたので、ここに吉岡美穂さんの微笑みをお届けします。
さて、このあやとりは見たことがありません。どのように取ったのか興味がありますね。
k16@ISFA
サナ 舞妓はん ハンドクリーム 2020/12/20
ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社がコスメブランド「舞妓はん」から、「サナ 舞妓はん ハンドクリーム 01~03」の3種を2020年10月27日より数量限定で発売しました。ハンドクリームの香りには、京都の景観が思い浮かぶ和の香りが採用されており、パッケージには、それぞれの香りをイメージしたモチーフを、メーカーオリジナルのあやとり作品で視覚化されています。どうやって考えたのでしょうか、オリジナル作品のデザインが興味深く、香りをあやとり作品でイメージするというセンスも面白いです。メーカーの商品紹介サイトはこちら。
それぞれのデザインは次のようなイメージだそうです。(メーカーの許可を得て掲載)
加藤直樹@ISFA
NHK Eテレ「天才てれびくんhello,」 2020/12/14
「天才てれびくん」は1993年からNHK Eテレで放送されている教育番組で、番組ではてれび戦士と呼ばれる小役タレント達が様々なことにチャレンジする内容がメインです。
構成や内容などは数年おきに変わり、2020年度から新しく「天才てれびくんhello,」として始まりました。序盤はドラマ、中盤はロケまたはスタジオのメイン企画、終盤は視聴者参加型ゲームの三部構成 (月~水曜)、木曜は生放送ゲームバトルの内容となっています。
その序盤のドラマのうち、8月31日 (月)~9月2日 (水)、9月7日 (月)~9月9日 (水)、11月9日 (月)~11月11日 (水) の9日間に「あやとり」が登場しました。
ドラマの舞台は少し先の未来で、「電空 (でんくう)」という子ども達だけが入れる空間が壊れてしまい、その電空を取り戻すため為、13人のてれび戦士達が「電力 (デンリキ)」と呼ばれる力を通じて様々な経験を積み奮闘する物語です。
てれび戦士の1人である松尾そのまさんは、あやとりを使ったデンリキを持っており、あやとり作品を向けた相手を操ることができます。
9日間に渡るドラマでは、そのまさんのデンリキに関する内容で、トラブル時にあやとりを使うだけでなく、てれび戦士をサポートする電空エンジニアのみやぞん (ANZEN漫才) や、彼女のクラスメイトと一緒にあやとりをして遊ぶ場面もあり、下記沢山のあやとり作品が登場しました。
「流れ星」「耳の大きな犬」「バトカ峡谷」「山の上のお月さん」「たくさんの星」「七夕」「ほし」「はたおり」「鉄橋→ゴム→指ぬき」「ハンモック」「ほうき」
これらあやとり作品の撮影は、国際あやとり協会の青木萬里子さんの指導のもと行われました。
また撮影の合間にも、てれび戦士達はあやとりに夢中になっていたそうで、ドラマ内外で、あやとりがてれび戦士達の体や心を動かす存在となったようです。
加藤直樹@ISFA
あやとり像 2020/12/13
トピックス 055 で、田中昭氏作のあやとり像のことが書かれています。現在、東京都練馬区の田柄川緑道でこの像を見ることができます。像は作者から作品原型を拝借し練馬区が鋳造し建立したものだそうです。練馬区公式ホームページでも写真を見ることができます。⇒ こちら
気になったので、現地に行って確認してきました。像は
練馬区錦1丁目40
にあります。この子はどんなあやとりを取っていたのでしょうね。
k16@ISFA
スーパーあやとりの会 2020/12/12
11月22日 (日) 千葉中央おやこ劇場事務所で、今年初!!のスーパーあやとりの会を開催しました。
コロナ禍でいつ開催するか迷っていたらいつの間にか今年も終わりが迫ってきて…。今年中に1度は行いたいと思っていたスーパーあやとりの会がやっと行えました。
今回の参加者は初めて参加の年中男児2人と年中女児1人。子ども先生の小4男子。
3人とも、まだそんなにあやとりをしたことがないという事なので、簡単で基本の「富士山」から始めました。
けいいちろう先生の実演を見て一緒にやってみると、3人ともすぐにできるように!
次は「蚊」。あやとりで作った蚊をつぶすとあら不思議!いなくなります!という不思議なあやとりに興味津々!「上2本の糸を小指で取るんだよ」という難しい説明にもしっかりついてきて、皆で「できた~」とニンマリ💛
ちょっと難しい「流れ星」も、けいいちろう先生、としこ先生にマンツーマンで教わり、しっかりマスター!二人あやとりの「もちつき」など、次々とあやとりをとっていきます。最後はちょっとむずかしかったかな (?)「木登り男」と、全部で5つのあやとりを習いました。
あっという間の1時間半。楽しいあやとりタイムでした♬
気付いたらあやとりが担当になって6年。子どもたちはすぐに覚えて、どんどん成長していきます。今年初めての久しぶりのあやとり。私も一緒にとりましたが、(ギリギリ覚えてた!) また、すぐみんなにおいていかれるんだろうな💦
暖かくなったらまたやろうね♬
赤パンダ 坂上桃子@千葉中央おやこ劇場
多摩市立和田中学校のあやとり講座 2020/12/01
2020年11月7日 (土) 多摩市立和田中学校において、1年生を対象に地域の方々に学ぶ「伝統文化」の授業がありました。華道、茶道、詩吟、なぎなた、他15の講座が開かれ、今回初めて、あやとり講座として参加させていただきました。
参加した生徒さんは、1年生男子3名、女子4名の計7名でした。時間は2時限ありました。初めの25分位でレジュメに沿って、あやとりの魅力、世界のあやとり、あやとりの誤った見方、あやとりの歴史などを話し、INAXの「世界あやとり紀行」や野口ともさんの「世界の伝承あやとり」で世界のあやとりを見てもらいました。レジュメには、石野氏のサイト「あやとりしてみよう」のギャラリーの写真も添付しました。
それから実技に入りました。「アパッチの扉」、「スーパーアパッチの扉」、「七夕」を行い、生徒さんたちははじめはあまり慣れていない様子でしたが、熱心に集中して取り組み、巡回の先生の助けもあって、全員完成させることが出来ました。
後日、生徒の皆さんがお手紙を送ってくれました。省略して掲載させていただきます。
- 「いちばん印象的だったことは『アパッチの扉』、『七夕』というあやとりを作ったときのことです。僕は手先があまり器用ではないため最初は難しかったあやとりも、ご指導のおかげで、うまくできるようになりました。さらに驚いたことには、あやとりは世界共通のものだということです。」1年男子
- 「自分もやっているうちにどんどん楽しくなってきました。思っているような形にならず、難しかったときもありました。ですが、自分ひとりでできた時のうれしさは、いまでも忘れられません。今でも、家でもらったあやとりで楽しんで遊んでいます。」1年女子
- 「あやとりの魅力や歴史、分からないところを教えていただきありがとうございました。三つのあやとりを習い、とても楽しかったです。できたときは、ほめてくださったのでうれしかったです。」1年男子
- 「私はあやとりが日本固有のものではなく、世界各地で昔から存在していたということを知って驚きました。また、紐一本あればいつでもできる気軽さや一人でも何人かでも楽しめるというあやとりの魅力を改めて知ることができました。私は今まであやとりを少ししかやったことがなかったのですが、『アパッチの扉』や『七夕』を作ってみて、とても楽しっかったです。」1年女子
- 「あやとりは指で覚えることができますが、覚えるのには少し時間がかかりました。ですが、先生が分かりやすく教えてくだっさたおかげで、『アパッチの扉』や『七夕』の作り方を覚えることができました。」1年女子
- 「あやとりは知っていたけどよく知らず、つまらないイメージがありました。けれど実際にやったらとても楽しかったです。特におどろいたのが、あやとりの種類が三千種類もあることに、びっくりしました。できるようになったわざもあって家でやってみると、すぐにできました。」1年男子
もう一人の手紙を添付致します。
また、当日のつたないレジュメも添付いたしましたので合わせてご覧ください。
伝統ある和田中学校の行事を開催された、先生、保護者の皆様、地域の皆様、生徒の皆さんにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
【レジュメ】
- あやとりの魅力
- 紐一本あればいつでもどこでもできる → 気軽で、安価
- 一人でもみんなでも楽しめる → 退屈しない、仲間ができる
- 形の美しさ → 芸術的、文化的価値
- 指が記憶する → 文字をもたない民族の神話や儀式を伝承
- 太古の昔から伝承されてきた → 原始からの人々の営み、神羅万象を表現
- あとに何も残らない → 貴重、ごみが出ない
- 世界のあやとり
- 世界には3000種類以上のあやとりが存在しているといわれています。
→ 日本固有のものはわずかしかありません。
- 世界各地の個性豊かな文化・芸術が生き生きと表現されています。
- 先進国より途上国に質量ともに豊かなあやとりが存在します。
イヌイット、ネイティブアメリカン、アボリジニー、南太平洋の島々、etc
- あやとりの誤った見方
- あやとりは日本固有のものではありません。
- あやとりは子どもや女性の遊びと思われがちですが、数学や民俗学、遊びの専門家など
多種多様な立場の人々によって収集・研究され発展を続けてきました。
- あやとりの歴史
- はっきりとは分かっていません。有史以前に自然発生的に生まれたものと思われます。
- 19世紀に、イギリスやアメリカの宣教師や探検家の人々が、消えゆくあやとりを収集・保存・発表しました。
- 野口廣氏の活躍
1973年 | 「あやとり」を出版 |
1978年 | 日本あやとり協会を設立 |
1994年 | 国際あやとり協会を設立 |
こんにち、私たちがあやとりを気軽に楽しめる土台を作って下さいました。
野口廣 (のぐち ひろし) 1925-2017 東京都出身。数学者。数学オリンピック財団設立 |
早稲田大学名誉教授。国際あやとり協会顧問 |
- この講座で一緒に、原始の時代からの人類の贈り物である「あやとり」を楽しみましょう。
ネイティブアメリカンの美しいあやとり「テントの幕」を作ってみましょう。
吉田仁子@ISFA
3人あやとり 2020/09/26
二人あやとりは世界中でよく知られていますが、先日三人で紐を取り合うあやとりの動画を見つけました。
これは三人で片手ずつ紐をとった状態から、もう片方の手で三人同時に紐を取って続けていくもので、紐の取り方が二人あやとりのようで微妙に異なる箇所があるのが何とも面白いです。
動画は途中の状態で終わりますが、この続きを三人で試行錯誤しながら取り合って楽しんでみてはいかがでしょうか。
加藤直樹@ISFA