Last updated: 2022/06/04

あやとりトピックス 221-230

第30回野口廣記念あやとり講習会・あやとり検定報告 2022/06/04

新緑の美しい代々木のオリンピックセンターで、コロナの蔓延防止等重点措置が解除された5月21日(土)の午後に第30回野口廣記念あやとり講習会と検定を開催しました。

コロナの感染対策として、オリンピックセンターでは入場の際に正面入り口で検温を行っており、体温が37度以上ある場合は参加の中止をお願いしたり、必ずマスクの着用をお願いしました。会場となる教室は3密を避け、通常の2倍の広さの80人部屋を予約してありました。会の始めにはスタッフの方達に教室の窓を全開して、机や椅子、ドアの取手などを消毒液で拭いていただき、安心しての開催となりました。

今回も関東一円の他、地方からは福島県会津若松から車で参加されたり、遠く沖縄からも親子で参加された方もおられて、にぎやかな楽しい会となりました。

講習会は先ず小学生以下のお子さん達の発表会で始められました。「2段ばしご」や「4段ばしご」「流れ星」などの他に「耳の大きな犬」や「天の川」などかなり難易度の高いあやとりまで幅広い内容の発表会でした。  

「あやとり名を教えて下さい」(先生)「天の川」です。(小2)

初級クラスの指導はいつも通り青木萬里子先生です。

今回は「お星さま」「あげはちょう」「ロープの吊り橋」「流れ星」などのあやとりが取り上げられ、初めて参加されたお子さん達も上手にとれていました。

加藤先生の指導も加わって閉会までに全員完成しました!!

これらのお子さん達がこれからどんどん上達していかれる事と楽しみです。

中級Aクラスは府中あやとり教室の服部知明先生で、子どもたちに人気のある「2匹の小鹿」や「2人の族長」などが取り上げられました。中級を受講したお子さんはこれらのあやとりをマスターして、「できた!」ということが喜びにつながり、あの日を境にますますあやとりを楽しんでいるそうです。今回も府中あやとり教室の教え子さんたちが何人か参加されていました。課題を終えたあと、2人あやとりを楽しむ光景も見られました。   

「こんなのも出来るんだ~」

また、中級Bクラスでは小2で「あやとり教室指導員」の資格を取得したばかりの大坂聡志君が指導の実習としてアルゼンチンの「火山」の指導を受け持って下さいました。「火山」を受講したAさんは「分かりやすく、やさしく教えて下さり、教え方がとてもお上手です。」とほめておられました。

大坂君は「あやとりの楽しさ、すばらしさをもっと多くの人に伝えたい」との思いで、ハードルの高い「あやとり教室指導員」の資格を取得しているので、これからもその思いを達成できるよう応援していきたいと思っています。

上級クラスはいつも通り杉林武典先生です。今回は世界でも最も難易度の高いものの一つとされる極北圏のあやとり「キツネとクジラ」を取り上げられました。この難解な「キツネとクジラ」に挑戦したのが、稲垣玲君(小6)や会津若松から参加した小桧山達也君(小3)、そして沖縄から参加された比嘉大喜君(小1)たちでした。

比嘉大喜君は5歳の時に自分でテキストを見ながら「二重ダイヤ」や「マヌジェの槍」などを完成させているので、

二重ダイヤ
マヌジェの槍

「キツネとクジラ」もマスターしたいとはるばる沖縄から参加しましたが、完成前に時間切れとなってしまいました。でもその夜泊まったホテルで「やっと完成しました。」と写真を送ってくださいました。

キツネとクジラ

上級Bクラスは吉田仁子さんで、ご自分の創作あやとり「ともさん」の指導を受け持って下さいました。吉田さんは「パターンあやとり」の研究をされておられます。 美しい新緑の香りがただよう教室の窓辺では吉田仁子さんの指導で「ともさん」のあやとりを楽しんでいる人々の姿がありました。


【あやとり検定】

講習会と同日同会場で午後3時20分より4時半まで、「第30回あやとり検定」が行われました。検定員は講習会と同じく初級は青木萬里子先生、中級は服部知明先生、上級は杉林武典先生です。 検定は、初級3種とれると合格。中級2種とれると合格。上級1種とれると合格。 今回初めて講習会に参加したお子さんたちも、今日覚えたばかりのあやとりで検定を受けて、みごと合格証を手にして帰られました。おめでとうございます!

「前列の2人」

初級の合格証を1枚、中級の合格証を3枚、上級の合格証1枚で合計5枚の合格証を集めると「あやとり指導員認定書」が贈られる仕組みになっています。 今回は受験者のうち5名がこの「あやとり指導員認定書」を取得しました。

指導員になられたみなさん、お友達やおうちの方などにあやとりを教えてあげてくださいね。沖縄から参加された比嘉智子さん、大喜君、会津若松から参加された小桧山君もこの「あやとり指導員認定書」を取得して帰られました。

更に初級2枚、中級3枚、上級5枚集めた場合は、「あやとり教室指導員認定書」を取得する権利が与えられます。「あやとり教室指導員認定書」を取得するには実技試験の他に筆記試験、アンケートなどの提出もあり、指導の実習も加わるハードルの高い資格です。この資格を取得した人はご自分であやとり教室を開いたり、各種あやとりイベントでの指導など様々な活躍の場が与えられます。今回この「あやとり教室指導員認定書」を3名の方が取得しました。

あやとりはたった1本のひもで、どこでも、だれとでも、一人でも遊べる楽しい遊びで、しかも脳活性につながり、想像力や達成感を養える素晴らしい遊びです。

世界中には3000種類以上のすばらしい伝承あやとりが、先人や国際あやとり協会会員の活動などによって世界各地で見つかっています。そして現代は続々と新しい創作あやとりも増えています。 あやとりの素晴らしさ、奥深さをこれからもご一緒にマスターして、楽しく豊かな人生を送りましょう。

野口廣記念あやとり講習会・あやとり検定 世話人:野口とも@ISFA & 写真提供:青木幸久、嶋津香

BISFA-11J 日本の伝承あやとり 日本語版PDF公開 2022/04/29

さいとうたまさんの日本の伝承あやとりのコレクションは、BISFA-11 として2005年に英語版が出版されました。 ⇒ さいとうたま あやとりコレクション
しかし、日本の伝承あやとりの本なのに日本語版が出版されていないことに、長い間、残念な思いを抱いてきました。 京都・三月書房の宍戸立夫氏の協力を得て、英語化前のさいとうさんの原稿が見つかったことから、幾人かのISFA会員の協力のもと昨年から日本語化作業をしていましたが、BISFA-11J としてようやくまとめ上げることができました。 出版に先立ち、ISFA会員に向けてPDFが公開されました。 ⇒ BISFA-11 Japanese edition (2022)
ISFA会員でない方は、出版までもう少々お待ちください。ISFAへの入会についてはこちらをご覧ください。

k16@ISFA

〔追記〕2022/05/22

BISFA-11 Japanese edition (2022) の販売が開始されました。 日本からの購入については こちら をご覧ください。BISFA-11J は $15+送料 くらいになると思います。