Last updated: 2020/12/19

星のあやとり

ここでは、星のあやとりを紹介しています。

「天の川」

パプア・ニューギニア

夜空をあざやかに流れる天の川や星々の動きは、この土地の人々にとって季節の移り変わりを知らせる暦でもあります。天の川が濃く太く天頂を流れるようになると、雨季のはじまりで、川は増水し、ワニが獲物を追って泳ぎまわり、川岸は非常に危険になります。天の川が地平線に低くかかるようになると、乾季がはじまります。— 野口広『あやとり』(大陸書房) より

取り方:野口広 (1974)『あやとり 続』河出書房新社 など

Ys 2005/06/20

「星」

フィジー

「星」(真中の結び目) と、その星から四方に放射される光線を表している。

初出 Hornell, J. (1927) "String figures from Fiji and Western Polynesia" Bishop Museum Bulletin 39. (*Reprint edition 1971. Germantown, New York: Periodicals Service Co.). (88 pages)
Ys 2004/01/10
トピックス 085 で詳しく解説されています。

「ロムウィニマダ」

ナウル

夏の星座「さそり座」の1等星アンタレス。赤く見えるので昔の日本では「酒酔い星」とも呼ばれていたそうです。赤道直下の小さな島ナウルでは「Romwinimada ロムウィニマダ」。残念ながら、この星にまつわる言い伝えは出典 (あやとりの本) には記録されていません。

取り方:Maude, H.C., with members of the ISFA (2001) The String Figures of Nauru Island. 2nd Edition, revised and expanded. University of the South Pacific Centre at Nauru, and Institute of Pacific Studies, Suva, Fiji.

なお、大陸本の写真 (pp.139) は誤りです。取り方の記述 (pp.196) は正しいのですが、写真では最後に取り上げる糸を間違えています。

Ys 2006/07/09

「星」

ハワイ先住民

カウアイ島で知られていました。現地名 “Hoku” は「星」全般を示す語で、このあやとりは特定の星をイメージしているのではないようです。

初出 Dickey, L.A. (1928) "String figures from Hawaii, including some from New Hebrides and Gilbert Islands" Bishop Museum, Bulletin 54
Ys 2007/10/27

「ほし」

日本

さいとうたま あやとりコレクション》 1970年、西多摩郡の M さんから習う。

このパターンは「ひとり (ふたり) あやとり」の「つづみ」を上下逆にした形です。以下の取り方で「ひとりあやとり」に続けることができます。

取り方:『あやとりいととり 1』(pp.23 ほし)

Ys 2006/07/09