☆☆☆☆霊魂の跳ぶ場所 II


ニュージーランド(マオリ)のあやとりです。
J. C. Andersen氏が採集しました。 このあやとりは、「霊魂の跳ぶ場所」を補完する対となるもので、クペ(Kupe)がテ レインガ(Te Reinga)へ降り立ったこと、およびその地にある彼の家を表しています。 [45]
ニュージーランド最北端にあるレインガ岬は、魂の降下地点で冥界テ レインガへの入り口です。12でのその道への開閉は、海藻が絡み合いながら揺れ動く様子を表現しています。互いに絡み合って揺れていた海藻がやがて分かれると、暗い裂け目が姿を現します。その裂け目こそ、魂がテ レインガへと飛び込んでいく通り道であり、そこは(暗い入り口とは裏腹に)光の世界なのです。 次は、テ レインガへの降下に関する話で、高齢のマオリから伝えられたものです。
魂は去り、「魂の跳ぶ地」に到着する。丘の上の停泊地で、この生命と光の世界を嘆き、鋭い黒曜石で自らを切り裂く。頂上にはそのために黒曜石が積み上げられている。葬儀が終わり、魂はぶら下がった蔓の根を伝って降りる。そして、その下に立つ。それから進み、岩の上に立って立ち止まる。潮が下から押し寄せ、海藻が優しく揺れ、分かれて、テ レインガへの入り口が開く。押し寄せる潮が引くと、魂は急いで下へ降りる。太陽が輝き、暗闇のないあの世に立つ。そこはまるでこの世と同じだ。障壁にたどり着く。その障壁を乗り越えれば、この世に戻る。しかし、障壁の下を通り抜ければ、永遠に去ってしまう。さらに進むと、魂は祖先や人々に会う。彼らは挨拶に涙を流す。しかし、魂よ、食物を与えられたら、それを食べよ。二度と戻って来ないでくれ。
のふたりで取ります。長い糸が適しています。 原著は の手の位置が不自然で取りにくいのでアレンジしてあります。
  1. 逆人差指の構え
  2. :人差指の糸を薬指に、親指の糸を中指に移す。
  3. :左親指を中指の糸の下を通し、下から薬指の輪の中に入れ、小指手前の糸の下から小指向こうの糸を取る。
  4. :右親指を中指薬指の糸の下を通し、小指手前の糸の上から小指向こうの糸を取る。
  5. :左親指で下から薬指手前の糸と中指手前の糸を取る。
  6. :右親指で中指向こうの糸と中指手前の糸を取る。(親指手前上の糸が水平になる)
  7. :親指中の糸(左親指中は左薬指手前への糸、右親指中は右中指向こうへの糸)をナバホ取りする。
  8. :右手で左親指手前の2本の糸を、左手で左中指向こうの糸と左小指手前の糸をそれぞれ掴み、左手を上に右手を下に位置させる。
  9. :左手の糸を外す。
  10. :左手の空いている指(小指など)で、右薬指の輪を移し取るが持ってもよい)— 崖の上の縁に立っているクペ(Kupe)を表す
  11. :左手で右親指上の輪を掴み、右手の糸をそっと外して右手で右小指の輪を掴み、ねじれを直す。
  12. クペが飛び込む
    :両手を広げたり狭めたりして、冥界への道を開閉する。
  13. :輪を放す。— クペが下へ飛び込む
  14. 冥界へ入ったクペ
    :指から糸をすべて外して床に置く。このとき、右手の輪を左に、左手の輪を右手前、右手の輪を右向こうに置き、右手からへの糸が上下水平になるようにねじれを直し、左手の輪を右に持って来て、の輪の間に置く。
  15. :手前の水平の糸(X)を持ち上げ、向こうの水平の糸(Y)にかける。
  16. :Xの糸の内側でYの糸を縦の糸の両側で左右の手で掴む。から見て、左側が右手、右側が左手)
  17. :Xの糸の外側でYの糸を左右の両手で掴む。(左側が左手、右側が右手)
  18. 右手左手が上になるようにパタンを広げて、形を整える。— 冥界へ入ったクペ
  19. クペの家
    右手左手で、パタン中央の水平の糸を、上の水平の糸の下で手前から掴み直す。— クペの家
  20. クペの家
    :△の底辺の糸を持ち上げ、△の外側の糸を下から引き出し、右手左手で掴んでいる糸を向こうからくぐらせて掴み直す。
    このパタンにタイトルは付いていず、「切妻部分に彫刻のような形状が形成される」とだけ書かれています。
Rerenga wairua 2 (The descent of Kupe to Te Reinga)Māori String Figures p.112[45]