☆☆なまずの網


なまずの網
エクアドルのキチュア族(Quichua)のあやとりです。
D. Irvine氏が採集しました。[147-7]
網の目がとても大きくても、バグレ(Bagre)は大型のなまずなので、網から逃げることはできません。
  1. 両足を並べて糸をかけ、足の裏側の輪を下から左手で引いて足の甲側の糸を張る。
  2. 足の甲側の糸をつまんで時計回りに半回転して輪を作り、その輪に足親指を向こうから入れて糸をかける。(足の甲側に交差ができ、足指腹側に水平の糸ができる)
  3. 左手を放す。
  4. 人差指を上から足親指の輪の中に入れ、手前に引き出す。
  5. 足裏の水平の下の糸を上の糸の下から引き出し、足親指を下からその輪に入れる。(足親指甲側に水平の糸ができる。人差指で引いている糸を放さないように)
  6. 足小指薬指中指人差指にかかる糸を外し、足親指にひねらずに移す。
  7. 足親指腹側の水平の糸を外す。(ナバホ取り
  8. 右人差指の輪を左人差指の輪の中に上から入れて左に出し、糸を交換する。
  9. 人差指をそっと放し、親指と人差指をそれぞれの輪の中に下から入れる。
  10. 親指と人差指で中央を横切る水平の糸をつまんで手前に引き出す。
  11. 両手を上に持ち上げる。
    [147-7]
    illustration from [147-7]
Bagre lica (Catfish Net)Some String Figures and Tricks of the Quichua Indians of Ecuador : Irvine 1984 — p.86[147-7]