☆☆三日月


三日月
西アフリカのあやとりです。
G. Tessmann 氏がパンゲ族(Pangwe: 現在のファン人(Fang))から採集しました。[20]
パンゲでは、月は豊穣と季節の支配者でした。新月から2日後に現れる三日月は「冷たい月」と呼ばれていました。その数日間は今の日曜日のように、自然が休む時間と考えられていました。[139-8]
できあがりは「」と同じです。
  1. 牙の罠(小さな魚)」を取る。
    1. マレーの構え。
      1. 左人差指に糸をかける。
      2. 左人差指を向こうから下に回して人差指向こうの糸を絡め取る。
      3. 右人差指を左人差指腹の糸の根元に下から入れ、糸を左右に引く。
    2. 親指で人差指向こう下の糸を糸の間から取る。
    3. 親指で人差指向こう上の糸を糸の上から取る。
    4. 小指で人差指手前上の糸を押さえ、人差指手前下の糸を背で取る。
    5. 人差指で人差指から中央へ走る糸を向こうから絡め取る。
    6. 親指の糸を外す。
  2. 親指をW形のVに入れ、中央の2本の糸を取る。
  3. 小指の糸を外す。
  4. 人差指の3本の糸を外す。
  5. 親指以外の指を親指の輪に下から入れ、親指の2本の輪を手首に落とす。
  6. 中指で手首手前から向こうへ走る糸を取り、人差指で手首手前の水平に走る糸を手前から向こうへひねって取る。
  7. 手首の糸を外す。
  8. 親指腹ですべての糸の下から中指向こうの糸を押さえ、中指で人差指手前の糸を取る。
  9. 掌を向こうへ向けて展開する。
MondsichelDie Kinderspiele der Pangwe p.275[20]
Cresent MoonPangwe and Bubi String Figures : 1912 Tessmann — p.156[139-8]