☆☆☆せむしのキニ・パリラ


せむしのキニ・パリラ
ハワイのあやとりです。
L. A. Dickey 氏が採集しました。 ハワイ島、オアフ島、ニイハウ島で「せむしのキニ(Kinikuapuu)」と言います。ニイハウ島では「パリラ(Palila)」とも言われます。 [42]
せむしのキニ(Kini)は、マカリイ(Makalii)神の漁師でありキニの庇護者であったふたりのせむしの半神イエイエア(Ieiea)とプーパル(Poopalu)の助けを借りて、ハワイ、マウイ、カウアイの各地にある伝説の野原、カフオイ(Kahuoi)のバナナを盗みました。
パリラ(Palila)は、カウアイ島の戦士でした。かつて彼は、息子のプアナ(Puana)と老乳母のルペア(Lupea)と一緒に森の中で暮らし、ククイの木のガムや野生のバナナを食べていました。
[95] [130-3-2] では11以降は省かれています。 この2番目のパタンは、「せむしのキニ」に対しては、「マカリイの漁師」「ココナツ採りのために登った若者」「大きなジャガイモを掘った若者」などさまざまに呼ばれます。 「パリラ」に対しては「赤い花のマロ(腰巻)」と呼ばれます。この布は上質な赤いタパで作られ、酋󠄁長だけが着用するものでした。(「ナイオの木」を見てください)
乳母のルペアはハウの木になり、パリラのマロが広げられて乾燥したところにはハウの木は生えませんでした。
  1. 人差指の構え。
  2. 左親指を上から左人差指の輪の中に入れ、小指手前の糸を取る。
  3. 右親指で下から小指手前の糸を取る。
  4. 小指で上から親指向こうの糸を取り、親指の糸を外す。
  5. 親指で上から小指手前上の糸を取る。
  6. 小指の糸をそっと外す。
  7. 右小指で下から右親指向こうの糸を、左小指で下から左人差指手前の糸を、それぞれ押さえる。
  8. 右人差指の輪を手前へ1回転ひねる。
  9. 左人差指を上から左親指の輪の中に入れ、左親指向こうの糸を向こうへひねって取る。
  10. 右中指で右人差指向こうの糸を、左中指で左人差指向こうから左親指の糸にかかる上の糸を、それぞれ押さえ、左右に引く。— せむしのキニ・パリラ
  11. ココナツ採りのために登った若者
    親指で人差指手前の糸を取り、人差指の糸を外す。
  12. 人差指を上から親指の輪の中に入れ、親指手前の糸の間から、親指手前下の糸を向こうへひねって取る。
  13. 取った糸を親指上の糸の中から外す。
  14. 人差指を持ち上げ親指を手前に引いて展開する。— ココナツ採りのために登った若者・赤い花のマロ
Kinikuapuu B, or Palila AString Figures from Hawaii p.72[42]
せむしのキニ または パリラあやとり(大陸) p.122[95]
The HunchbackString Figure Magazine Vol.3, Jun p.9[130-3-2]