L. A. Dickey 氏が採集しました。
ハワイ島、オアフ島、ニイハウ島で「せむしのキニ(Kinikuapuu)」と言います。ニイハウ島では「パリラ(Palila)」とも言われます。
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せむしのキニ(Kini)は、マカリイ(Makalii)神の漁師でありキニの庇護者であったふたりのせむしの半神イエイエア(Ieiea)とプーパル(Poopalu)の助けを借りて、ハワイ、マウイ、カウアイの各地にある伝説の野原、カフオイ(Kahuoi)のバナナを盗みました。
パリラ(Palila)は、カウアイ島の戦士でした。かつて彼は、息子のプアナ(Puana)と老乳母のルペア(Lupea)と一緒に森の中で暮らし、ククイの木のガムや野生のバナナを食べていました。
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[130-3-2]
では11以降は省かれています。
この2番目のパタンは、「せむしのキニ」に対しては、「マカリイの漁師」「ココナツ採りのために登った若者」「大きなジャガイモを掘った若者」などさまざまに呼ばれます。
「パリラ」に対しては「赤い花のマロ(腰巻)」と呼ばれます。この布は上質な赤いタパで作られ、酋󠄁長だけが着用するものでした。(「
ナイオの木」を見てください)
乳母のルペアはハウの木になり、パリラのマロが広げられて乾燥したところにはハウの木は生えませんでした。