裏返し

モザンビークのあやとりです。

E. D. Earthy氏が採集しました。このあやとりは、少女が呼ばれたときに立ち上がるのを拒んでいることを表しています。少女は食事に呼ばれたら立ち上がるけれど、仕事に呼ばれたら床に戻ってしまうのだそうです。 [56]

マレーの構え。
1. 左人差指に糸をかける。
2. 左人差指を向こうから下に回して人差指向こうの糸を絡め取る。
3. 右人差指を左人差指腹の糸の根元に下から入れ、糸を左右に引く。
右人差指の２本の輪を向こうへ１回転ひねる。
親指で人差指向こう下の糸を糸の間から取る。
親指で人差指向こう上の糸を糸の上から取る。
小指で人差指手前上の糸を押さえ、人差指手前下の糸を背で取る。
中指で小指手前の掌の糸を越えて人差指手前上の糸を取る。
掌を向こうに向ける。— 無気力でだらだらしている少女
左手を向こうから下、上へひねって、右手より右方向に移動させて糸を張る。— 呼ばれてようやく立ち上がった少女
左手を元に戻す。— しかし、それが食事のためではなくて仕事のためだとわかると、また元の床に戻ってしまう

Σiwonzelotana (The Reversal)	Valenge Women — E. D. Earthy 1933 p.95	[56]
The Reversal	String Figure Magazine Vol.12, Mar — ISFA 2007 p.26	[145-12-1]

☆☆裏返し