☆☆☆ろうそく


ろうそく
イギリスのあやとりです。
J. Gray 氏がエジンバラのカウゲート通りの子供たちによく知られていたあやとりとして紹介しました。そこには12まで示されており、はさみではなくズボンと言っています。[5]
M. Hingston 氏がそれを補うように40年前(つまり1860年頃)のサマセットでの話として14までを紹介しました。[6]
このあやとりに付いている物語は、取り方中に示してあります。最後は [8] で追加されたようです。
Tallow Dips (Candles) というのは、牛の脂で作ったろうそくです。
  1. 左掌を上にして、親指以外に糸をかける。
  2. 左甲側の輪を左中指と左薬指を越えて掌側に持ってくる。
  3. 左掌の糸を左中指と左薬指にかける。
  4. 左人差指と左小指の輪を、右人差指と右中指で引っかけて引く。
  5. 左中指を左人差指の輪の中に、左薬指を左小指の輪の中に入れ、掌の糸を押さえる。
  6. 左人差指で左人差指手前の糸を手前から、左小指で左小指向こうの糸を向こうから、それぞれ押さえる。
  7. 右手の糸を放す。
  8. 左中指薬指の間から垂れている2本の糸を左中指薬指甲の糸の下を通して甲側へ引く。(4本の糸が甲側に垂れる)
  9. 左中指薬指甲の糸を掌側に持ってきて、左手を開いてその糸を引く。— ろうそくの束
    ある男が1ポンドのろうそくを盗み、自分の家に帰って壁にかけました。
  10. 右手で持っている輪を左親指にかけ、右手を放す。
  11. 右人差指で左中指甲の糸を、右中指で左薬指甲の糸を上から取り、左中指薬指から糸を外して、素早く左手を下に右手を上に持っていく。— 椅子
    疲れた彼は椅子に座って眠ってしまいました。
  12. 左親指から糸を外す。— はさみ
    目覚めたときは暗くなっていたので、彼はろうそくの芯を切るためにはさみを持ってきました。
  13. 左小指の糸を外して左右に引く。— 警棒
    そのとき警官が警棒(tipstaff)を持ってやってきました。
  14. 右中指の糸を外し、右人差指の輪を右手首に、左人差指の輪を左手首にそれぞれ落とす。— 手錠
    警官は男に手錠をかけて刑務所に連れて行きました。
  15. 左手前の糸を引くと、結び輪が右へ移動する。
    そして男は絞首刑になりました。
The Bunch of CandlesSome Scottish String Figures p.117[5]
The Candles"The Candles" String Figure in Somerset p.147[6]
Tallow DipsString Figures p.248[8]
The Tallow DipsCat's Cradles from Many Lands p.74[16]
ろうそくあやとり 続々 — p.13[96]