「つがいの雷鳥」アラスカ北部、チュコト半島 |
アラスカ北部では「ライチョウ」として知られていますが、シベリアのチュコト半島から来た船員は「二羽のコオリガモ」と呼んでいました。
取り方は「極北圏のあやとり」プロジェクト ⇒ Part 2 ⇒ 151. Two Ptarmigan (CXLIII) (ISFA会員のみがアクセスできます)
取り方: つがいのライチョウ
ここでは、鳥類のあやとりを紹介しています。
「つがいの雷鳥」アラスカ北部、チュコト半島 |
アラスカ北部では「ライチョウ」として知られていますが、シベリアのチュコト半島から来た船員は「二羽のコオリガモ」と呼んでいました。
取り方は「極北圏のあやとり」プロジェクト ⇒ Part 2 ⇒ 151. Two Ptarmigan (CXLIII) (ISFA会員のみがアクセスできます)
取り方: つがいのライチョウ
「ワタリガラス」アラスカ、カナダ極北圏西部 |
チュコト半島の船員から収集。
取り方は「極北圏のあやとり」プロジェクト ⇒ Part 2 ⇒ 33. The Raven (XXVII) (ISFA会員のみがアクセスできます)
「さえずる白鳥」アラスカ、カナダ極北圏東部 |
取り方は「極北圏のあやとり」プロジェクト ⇒ Part 2 ⇒ 147. The Swan (CXXXIX) (ISFA会員のみがアクセスできます)
オンライン公開中の D.Jenness のコレクションには、この「雷鳥」、「ワタリガラス」、「白鳥」のほか、多くの「鳥」のあやとりがあります。 #11 鳥と罠、#53 カモ、#55 ワシ、#63 二羽の小さなカモメ、#101 フクロウとキツネ、#102 ツル、#103 ガチョウ、#104 ライチョウとウサギ、#108 ウ、#128 小さい鳥、#132 ライチョウの巣、#162 ホッキョクアジサシ。
「カモメ」アラスカ・ヌニバク島 |
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「黄金のワシ」ナバホ |
アメリカ、アラスカ州西方沖のヌニバク島では、カモメが翼を広げ両脚を垂らして空を飛んでいる形と見立てました。アラスカ本土やカナダ極北圏西部では「カヤックを運ぶ男」。カナダ極北圏東部やグリーンランドでは、トンネル状の形を大きくして、「昔の半地下住居やイグルーの入り口」と呼んでいます (右図)。入り口の両側上の三角形は動物の皮などを吊るした風除けを表しています。
カナダ、ケベック地方の先住民インニュ (=モンターネ ナスカピ) の人々は、「ログハウス」。
また、アリゾナ州などに住むネイティブアメリカン・ナバホの人々も伝承しており、「黄金の鷲」と呼ばれています。ワシはその羽根や骨が儀式に用いられることからもわかるようにナバホの哲学的世界観の中では大切な生き物です。しかし近年、このあやとりを「飛行機」と呼ぶ人たちも現れています。ナバホ社会でも伝統を維持することは難しくなってきているようです。
取り方は こちら。
出典 | Gordon, G. B. (1906) "Notes on the Western Eskimo" University of Pennsylvania, Free Museum of Science and Art, Transactions of the Department of Archaeology 2(1):87-97. |
Jenness, D. (1924) "Eskimo String Figures" Report of the Canadian Arctic Expedition (1913-18), Vol. 13, part B. | |
Saladin d'Anglure, B. (2003) "String Games of the Kangirsujuaq Inuit" Bulletin of the ISFA 10 : pp.78-199. | |
Waugh W. (2005) "Innu String Figures and Tricks" edited and illustrated by Mark Sherman, Bulletin of the ISFA 12 : pp.66-147. |
取り方: カモメ
「オウム」英領ギアナ (現ガイアナ) |
パタモナの少年から収集。現地名 "kawack" と呼ばれる、緑色のオウム。尾が短いので、長い糸で作った時は、写真のように垂れた輪を持ち、短く見せる。左手親指と小指を近づけ、右手の輪を下へ引いた状態が「止まっているオウム」、左手親指と小指をさっと広げると「飛び立つオウム」となる。
初出 | Lutz, F.E. (1912) "String Figures from the Patomana Indians of British Guiana" Anthropological Papers of the American Museum of Natural History 12(1):1-14. |
「小さいふくろう」クワクワカワク |
クワクワカワク (クワキウトル) の神話・伝説では、「ふくろう」は死者を再生させるミステリアスな鳥であったようです。“ふくろうは死者に「ふくろう」に変身する仮面を与え、飛び方を教えます。仮面をつけた死者は「ふくろう」となって飛び立とうとします。うまく飛ぶことができなければ、死者は墓へ戻されます。” (F. Boas "Kwakiutl Tales" 1910:下記の書にある引用を私訳)
取り方:Averkieva, J.P. & M.A. Sherman (1992) Kwakiutl string figures. American Museum of Natural History, Anthropological Papers 71. Seattle: University of Washington Press.
「ふくろう」ナバホ |
ネイティヴ・アメリカン・ナバホの世界観では、「ふくろう」は使者、予言者と見なされていたようです。「偉大なメディシンマン (呪医) である」とも、「メディシンマンが儀式で用いる薬物 (香草、煙草、鎮静剤、幻覚剤など) を地下世界から齎[もたら]した」とも言い伝えられています。
出典 | Will Wirt and Mark Sherman, "String Games of the Navajo" Bulletin of the ISFA Volume 7, 2000 : pp.131-132 |
このパターンの他にも3種の「ふくろう」が知られています。取り方の説明とビデオクリップは下記のサイトへ。
Diné Education Web → Activities → Navajo String Games → Text of Introduction with Footnotes → FOOTNOTES: 7. Owl I, Owl II, Owl III, Owl IV.
「夜のふくろう」オーストラリア |
1914年、綾取り研究家のハッドン女史がアデレード近郊で出会ったアボリジニから教わりました。
初出 | Haddon, K. (1918) "Some Australian string figures" Proceedings of the Royal Society of Victoria N.S. 30(2) : 121-36 |
「ふくろう」日本 |
《さいとうたま あやとりコレクション》 1974年、京都・丹波でY.K.さん (1933年生まれ) から収集。京都・園部、30代の女性は「山のふくろう」と呼んでいました。
取り方:『あやとりいととり 2』(pp.24-25 ふくろう)
「オウム」アンダマン諸島 |
大きな頭と長い尾が特徴の、現地では “chorolo” (学名:Palaeornis magnirostris 和名:オオホンセイインコ) と呼ばれている種です。上の五角形が頭、次の菱形が胴、その下の2本の糸が尾を表しています (尾は全体の半分ほどの長さにした方がよいでしょう)。
出典 | Haddon, K. (1912) Cat's Cradles from Many Lands. Longmans, Green and Co., London. |
ニューカレドニア |
ウベア島 (フランス海外県ニューカレドニア) のあやとり。一連の取り方を繰り返すことで、さらに鳥の群れは増えていく。
取り方:Maude, H.C. (1984) "String figures of New Caledonia and the Loyalty Islands." Canberra: Homa Press.
出典 | Maude, H. C. (1981) "Two Birds, Bird's Eggs, and a Flock of Birds" from the Island of Uvea in the Loyalty Group. BSFA No.6:pages 2-3 |
「鳥の巣」スーダン |
スーダン南西部に暮らすザンデ (アザンデ) の人々のあやとり。どのような鳥がこの巣を作るのかは不明です。
取り方:"String Figure Magazine" Volume 1, number 1 (March 1996) (ISFA会員のみが取り方を閲覧できます)
出典 | Evans-Pritchard, E. E. (1972) "Zande String Figures" Folklore (London) 83:225-39. |
取り方: 鳥の巣
「ニワトリの産卵」ガイアナ |
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シエラレオネ・アンゴラ |
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「ウィンク」ハワイ |
取り方と詳細:トピックス 117
取り方: ウィンク/ニワトリの産卵
「二羽の鶏」by John Kean |
取り方は:String figures → Brown bear variants リンク先は存在しません
「二羽の鶴」by 神谷和男 |
取り方: “Bulletin of the ISFA vol.7”
「折り鶴」by 前川淳 |
取り方は こちらへ。