「ぱんぱんぼうき」日本ほか |
《さいとうたま あやとりコレクション》 両手を合わせて、パッと開くと「ほうき」が現れます。取り方も簡単で幼い子に人気のあるあやとりです。
- パンパンぼうき:山形・山辺
- たたきぼうき:島根・益田
取り方:『あやとりいととり 1』(pp. 6 ぱんぱんぼうき)
このあやとりは日本だけでなく世界各地で伝承されていました。
極北圏では「(鳥を射落とす) 投げ矢」(グリーンランド)、「テント」(カナダ)、「カモ猟の槍」(アラスカ)。カナダ・バンクーバー島のクワクワカワク (クワキウトル) の人々は「タコ (蛸)」・「(ウニに突き刺す) 槍」、その対岸 (北米大陸) 少し内陸部に住む先住民トンプソンの人々は「テント」。南アメリカ、ペルー北東部では「木」。
オーストラリア大陸とニューギニア島を隔てるトレス海峡のマレー島や、メラネシアのローヤルティ諸島・ソロモン諸島では「(魚を突く) やす」。フィジーでは「タコノキ」。
アフリカ大陸では、スーダン北部ヌビア語を話す人々は「秤 (はかり)」と呼び、タンザニアの東沖のザンジバル島では「ココヤシ」の名称が知られています。
Averkieva, J.P. & M.A. Sherman (1992) Kwakiutl string figures. American Museum of Natural History, Anthropological Papers 71. Seattle: University of Washington Press. (232 pages) :pp.102-104 | |
Wirt, W. (1997) "String Figures from Northeastern Peru" Bulletin of the ISFA 4 : pp.120-134 |
取り方: ぱんぱんぼうき