☆☆国境


国境
モザンビークのあやとりです。
E. D. Earthy 氏が採集しました。 中央の隙間が戦争によってできた国境の塹壕を表しています。 かつてモザンビークの農村では、母親たちは何でも紐で絵を作っていました。そのデザインは代々母から娘に受け継がれていました。母親たちが畑仕事をしている間、娘たちを飽きさせないようにしていたので、娘たちは賢くなりました。昔は、あやとりは占いや魔術と結びついていたので、娘たちはそのことに口をつぐんでいました。[54]
結び目を作る代わりに「金魚」では道具を使います。できあがりは「」「名前なし」と同じですが取り方が異なります。
  1. 人差指の構え。
  2. 小指の糸を薬指に移す。(この操作はしなくても取れるが、このように伝わっている)
  3. 人差指の糸を中指に移す。
  4. 親指の糸を人差指に移す。
  5. 左右の中指の糸を外して、それらをゆるく結ぶ。
  6. 4段ばしご」と同じように取る。
    1. 親指で下から薬指向こうの糸を取る。
    2. 親指で上から人差指向こうの糸を取る。
    3. 薬指の糸を外す。
    4. 小指で上から親指向こうの糸を取る。
    5. 親指の糸を外す。
    6. 親指で上から小指手前の糸を取る。
    7. はしご展開。
      1. 親指で人差指手前の糸を人差指の近くで取る。
      2. 親指でナバホ取りする。
      3. 結んである糸をそっとほどく。
      4. 人差指を親指と人差指の間の三角に上から入れる。
      5. 小指の糸を外し、人差指を下から向こうへと回して展開する。
Mukeli wa tiko (A Boundary Trench Between two Countries)Valenge Women p.99[54]
Border Between Two CountriesString Figure Magazine Vol.3, Dec p.11[134-3-4]