☆☆☆ドカフルーツ


ドカフルーツ
アルゼンチンのあやとりです。
S. Rydén 氏がトバ族(Toba)から「2羽の鳩」として採集しましたが、取り方は示されていません。[55]
J. Braunstein 氏がマカ族(Maká)から「ドカ」として、O. Sturzenegger 氏がニバクレ族(Nivaklé)から「小さなカランチョ」として採集しました。 [108][120]
ドカフルーツ(frutos de doca)は、高さ4メートルになる蔓性の植物で、果実はトバ族などでは食用にしています。 カランチョ(carancho)はハヤブサ科の鳥です。
ここではニバクレ族の取り方を示します。マカ族の取り方は、3までが冗長です。「アナナスセラ」を見てください。
  1. 始めの構え。
  2. 左親指に親指手前の糸を絡める。
  3. 右親指で左親指に絡んだ糸を取る。
  4. 人差指で掌の糸を取り合う。
  5. 人差指を上から小指の輪の中に入れ、小指手前の糸と人差指の糸を絡めて回し取る。
  6. 小指の糸を外す。
  7. 人差指の輪を向こうへ1回転ひねる。
  8. 親指で下から人差指向こうの2本の糸を取る。
  9. 親指で2本の糸をナバホ取りする。
  10. 人差指手前の水平の糸を人差指の上に持って行き、人差指下の中央へ向かう糸をナバホ取りする。
  11. 小指で人差指手前の糸を取り、人差指の糸を外す。(パタンの上に2本の水平の糸、下に1本の水平の糸がある)
  12. 掌の糸にかかる2つの輪を、親指の輪にかかる輪を親指側に、下の水平の糸の輪を小指側にする。(上の糸は中央で交差する)
  13. 中指を上から掌の糸にかかる2本の糸の間に入れ、外側の菱形の中から下の水平の糸を手前へひねって取る。(人差指を添えるとよい)
  14. 親指の糸を外す。
  15. 親指で中指向こうの糸を取り、中指の糸を外す。
Two PigeonsSouth American String Figures p.32[55]
ecakhe'i (doca)Figuras y Juegos de Hilos de los Indios Maká — p.52[108]
ecakhe'i (doca)Juegos y Lenguajes de Hilo en el Gran Chaco — p.79[120]