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☆☆☆釣り針をかじる魚

釣り針をかじる魚

イヌイットのあやとりです。

D. Jenness 氏がカナダのコパーイヌイット（Copper Inuit）から採集しました。このあやとりは「マンモス」の変形です。現地では「小さな魚の餌」と呼んでいました。G. B. Gordon 氏はアラスカで「湖の魚」として採集しましたが、取り方とできあがりが違っています。 [33]

始めの構え。
右人差指で左掌の糸を取る。
左人差指を上から小指の輪の中に入れ、小指手前の糸を手前に引き出す。
左人差指で親指手前の糸を引っかけて向こうへひねって取る。
左親指を下に向け、小指向こうの糸を親指の輪の中から取る。
「２頭のマンモス」の5～7を左手だけで取る。
1. 親指腹で人差指手前の糸を押さえる。（親指背の糸は滑り落ちる）
2. 親指を小指の輪に指先側から入れ、小指向こうの糸を押さえて小指手前の糸を親指の輪の中から取る。
3. 親指を手前から下に回し、親指の輪にかかっている輪の向こうの糸を親指の輪の中から取る。
人差指の糸を外す。
右親指で右小指向こうの糸を上から手前へひねって取り、右小指で右親指向こうの糸を取る。（右手を向こうに１回転させる）

Fish Nibbling at a Hook	Eskimo String Figures — D. Jenness 1924 p.44	[33]
Nukatugaciaq (Le jeune caribou de deux ans)	Les Jeux de Ficelle des Arviligjuarmiut — G. Mary-Rousselière 1969 p.8	[77]
Fish Nibbling at a Hook	Eskimo String Figures : 1924 — D. Jenness (BISFA 16) 2009 p.52	[135-16]