マンモス

イヌイットのあやとりです。

D. Jenness 氏がアラスカのバロー（Barrow）からカナダのコロネーション湾（Coronation Gulf）で採集しました。両側にパタンができる「２頭のマンモス」と共に知られていました。バローや内陸の先住民は「湖の精霊」、マッケンジーデルタとコロネーション湾では「マンモス」と呼んでいました。マッケンジー先住民は、象牙の化石などからマンモスのことを知っていましたが、西のコパーイヌイットの地域ではマンモスは発見されていませんでした。 [34]

このあやとりに関する解説は、哺乳類のあやとり「マンモス」を参照してください。

始めの構え。
右人差指で上から左掌の糸を引っかけて引く。
左人差指を下から左小指の輪の中に入れ、小指向こうの糸を上から手前へひねって取る。
「２頭のマンモス」の3～7を左手だけで取る。
1. 人差指で上から親指手前の糸を引っかけて向こうへひねって取る。（中指を添えるとよい）
2. 親指を下に向け、小指手前の糸を親指の輪の中から取る。
3. 親指腹で人差指手前の糸を押さえる。（親指背の糸は滑り落ちる）
4. 親指を小指の輪に指先側から入れ、小指向こうの糸を押さえて小指手前の糸を親指の輪の中から取る。
5. 親指を手前から下に回し、親指の輪にかかっている輪の向こうの糸を親指の輪の中から取る。
人差指の糸を外す。
右小指で右親指手前の糸を上から向こうへひねって取り、右親指で右小指手前の糸を取る。（右手を手前に１回転させる）

The Spirit of the Lake	Eskimo String Figures — D. Jenness 1924 p.43	[34]
Water monster (năn‧awămku'үa)	Social Customs of the Nunivak Eskimo — M. Lantis 1946 p.217	[67]
Kilivfak	Eskimo String Figures and Their Origin — T. T. Paterson 1949 p.30	[69]
Kiligvagjuk (Le mammouth)	Les Jeux de Ficelle des Arviligjuarmiut — G. Mary-Rousselière 1969 p.42	[81]
klivfarssuaq (Mammoth)	String Figures from West Greenland — K. Hansen 1975 p.218	[93]
Kilifik	Polar-Eskimo (Nordgrönland, Thule-Distrikt) Fadenspiele — C. Adler 1979 @6:39	[100]
マンモス	あやとり（大陸） — 野口広 1980 p.60	[102]
Mammoth	String Figure Magazine Vol.4, Dec — ISFA 1999 p.6	[138-4-4]
Lake Creature (Nanvaan Cissia)	Yup'ik String Figures — D. Nicolai (BISFA 9) 2002 p.225	[139-9]
tilivvajuk (Mammoth)	String Games of the Kangirsujuaq Inuit : 1966 d'Anglure — J. D'Antoni, M. Sherman (BISFA 10) 2003 p.151	[139-10]
The Spirit of the Lake	Eskimo String Figures : 1924 Jenness — W. Wirt, J. D'Antoni, etc. (BISFA 16) 2009 p.50	[139-16]
Kilifik	Some Inughuit String Figures (Northwest Greenland) by C. Adler : E2314 — S. Claassen (BISFA 22) 2015 p.94	[139-22]
マンモス	国際あやとり協会 Web — ISFA	[144]

☆☆☆マンモス