☆☆忍び寄る男・出血する踵


忍び寄る男・出血する踵
イヌイットのあやとりです。
D. Jenness氏が北アラスカ内陸部で「出血する踵」として採集しました。 5で左親指をひねらずに左小指を外して輪を掴み、その後で左手を回転させて「踵の出血が治る」としています。[37]
T. T. Paterson氏がグリーンランドのヨーク岬(Cape York)で「忍び寄る男」として採集しています。これは、あざらしにそっと近寄る男を表しています。 最後で左右に引くと男がどんどん小さくなって、遠くへ去っていきます。 [74]
  1. ふくろうと狐」の1~5を取る。
    1. イヌイットの構えC
      1. 親指と人差指に糸をかける。
      2. 小指で下から親指手前の糸を取り、人差指向こうの糸を腹で押さえる。
    2. 右人差指で左親指と左人差指の間の糸を取り、左親指の糸を外す。
    3. 左親指で右親指と右人差指の間の糸を取る。
    4. 右人差指でナバホ取りする。
    5. 左親指で左人差指手前の糸を取り、ナバホ取りする。
  2. 左親指で左人差指手前の糸を指の近くで取り、ナバホ取りする。
  3. 左人差指の糸を外す。
  4. 右親指の糸をそっと外す。
  5. 左親指の輪を手前へ1回転ひねる。
  6. 左小指の糸を外し、左親指向こうの糸を掴む。— 忍び寄る男・出血する踵

「忍び寄る男」では続けて次のように取ります。[74]

  1. 飼い主の足跡を嗅ぎながら近づいてくる犬
    左手をそっと放し、左人差指手前の水平の糸にかかる左の輪の右側で水平の糸を掴む。— 飼い主の足跡を嗅ぎながら近づいてくる犬
  2. あざらしが驚いて逃げてしまったので嫌になって去っていく男
    左手をそっと放し、小指向こうの水平の糸にかかる左の輪の右側で水平の糸を掴む。— あざらしが驚いて逃げてしまったので嫌になって去っていく男
A Bleeding HeelEskimo String Figures p.114[37]
A Man Stalking a SealEskimo ‘Cats' Cradles’ p.89[65]
The StalkerEskimo String Figures and Their Origin p.35[74]
A Bleeding HeelJenness's Eskimo String Figures : Jenness 1924 — p.149[154-16]
The StalkerPaterson’s Greenland and Canadian Arctic String Figures : Paterson 1949 — p.50[154-32]