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☆☆☆☆☆鯨と狐

鯨と狐
イヌイットのあやとりです。
G. B. Gordon 氏がアラスカ西部のキング島で採集しました。 できあがりは次の様子を示しています。 [10]
鯨の死骸が浜辺に座礁しています。狐はそれを食べますが、見つかってしまったので逃げました。
  1. 「腎臓・２つのあざらしの穴」の1～3を取る。
    1. イヌイットの構えＣ。
      1. 親指と人差指に糸をかける。
      2. 小指の背で下から親指手前の糸を取り、人差指向こうの糸を腹で押さえる。
    2. 右親指腹で左親指人差指背の糸を引っかけて取り、左親指からその糸を外す。
    3. 左親指腹で右親指人差指背の糸を引っかけて取り、右親指からその糸を外す。
  2. 左親指の背で左小指から左人差指へかかる掌の糸を小指のそばで取り、左小指を放す。
  3. 左小指を下から親指の輪に入れて押さえ、左親指の糸を外す。
  4. 右人差指の糸をそっと外す。
  5. 左親指腹で左の四角形の右上の糸（右小指から来る糸）を下に引き、左親指の背で左小指から左人差指へかかる掌の糸を小指のそばで取り、左小指を放す。
  6. 左小指を下から親指の輪に入れて押さえ、左親指の糸を外す。
  7. 左親指で図形左中央の２本の糸（左小指から左人差指への糸にかかっている輪）を取る。
  8. 左親指で左人差指手前の糸を左人差指の近くで取り、２本の糸をナバホ取りする。
  9. 左人差指の糸を外す。
  10. 右親指の糸をそっと外す。
  11. 右人差指腹で左親指から水平に走る糸の左の最初の輪の右を引っかけて取る。
  12. 左小指で押さえている糸を放す。
  13. 左右に適当な位置まで引く。— 狐が右に走っていく
  14. 右中指腹で左親指向こうの糸を引っかけて持ち、左手を放す。糸は垂れ下がる。
  15. 左親指の背で右人差指の背側の（手前の）糸を下の方で手前から、左小指で右中指の背側の（手前の）糸を下の方で向こうから取って押さえる。
  16. 左人差指で指先から左親指の糸を移し取る。このとき、人差指向こうの糸が左右に渡っているように。
  17. 右中指を右掌の内側に持ってくる。
  18. 左人差指で右中指の先から糸を移し取る。
  19. 左人差指で左小指の糸を根元から移し取る。
  20. 左小指を左人差指の輪に根元から入れ、手前上の糸を背で取る。
  21. 左親指を左人差指の輪に先から入れ、向こう下の糸を腹で取る。
  22. 指から糸をすべて外して床に置く。
  23. 右上の輪にかかる２本の輪のうち、左上に行く輪を他方の輪をくぐらせて下へ、もう一方を上へ持っていく。
  24. 上の輪に右上の輪を向こうからくぐらせ、下の輪に右下の輪を手前からくぐらせる。
  25. 親指と人差指で糸をもう一度持って形を整える。
Whale and FoxString Figures — C. F. Jayne 1906 p.363[8]
Ths Whale and the FoxNotes on the Western Eskimo — G. B. Gordon 1906 p.94[10]
The Fox and the Whale (Tezeuk Achvuk)Cat's Cradles from Many Lands — K. Haddon 1912 p.64[18]
キツネとクジラあやとり 続々 — 野口広 1975 p.169[89]
The Fox and the WhaleFascinating String Figures — ISFA 1998 p.66[114]
The Fox and the WhaleString Figure Magazine Vol.1, Sep — ISFA 1996 p.21[134-1-3]
The Whale and the FoxNotes on the Western Eskimo : 1906 — G. B. Gordon (BISFA 3) 1996 p.43[135-3]
Fox and Whale (Kaviaq - Cituaq (Neqerpaq))Yup'ik String Figures — D. Nicolai (BISFA 9) 2002 p.216[135-9]
キツネとクジラ国際あやとり協会 Web — ISFA [140]
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Mar 31, 2013 © ISHINO Keiichiro – k16@chiba.email.ne.jp