☆☆☆カウラの水瓢箪


カウラの水瓢箪
ハワイのあやとりです。
L. A. Dickey氏が採集しました。[44]
カウラ(Kaula)については「クポロウラの水瓢箪」を参照してください。
歌が付いています。この歌は最後まで取ってから、あやとりを壊しながら歌います。(壊し方は歌の右に示しています)
酋󠄁長はクパオ(Kupao)の隠された水を探しに出かけました。 水はありませんでした。すべて干上がっていました。
"Kii mai nei au i ka huewai."私は瓢箪を取りに来た 左親指の糸を外し、小指向こうの水平の糸を中央で押さえる
 "Aohe huewai, ua nahaha." 瓢箪はない。壊れている
"Kii mai nei au i ka nuku."私は首を取りに来た 左人差指の糸外し、右人差指手前の糸を取る
 "Aohe nuku, ua hakihaki." 首はない。折れている
"Kii mai nei au i ka apana."私は破片を取りに来た 右親指の糸を外し、左親指の輪の中に入れる
 "Aohe apana, ua weluwelu." 破片はない。砕かれている
"Kii mai nei au i ka aha."私は網を取りに来た 人差指の糸を外して左右に引く
 "Aohe aha, ua mokumoku." 網はない。切り裂かれている
もうひとつ歌が付いています。エレパイオ鳥(elepaio)とイオ(io=鷹)との会話を表現しています。
"E! io e, e ! io e.ああ、イオ!ああ、イオ!
 Ua pa wau i ka pohaku a ke kanaka!"あの男が石で私を殴った!
"Nowai ka hala?"誰のせいだ?
"No'u ka hala.私のせいだ
 Ke pao ana i ka huewai a ke kanaka."あの男の瓢箪に穴を開けた
"Hewa ha oe. Hookolo ia i ka hui manu o kakou."確かにあなたのせいだ。私たちの鳥の法廷で裁かれる
[44] に示されている取り方は「ココナツ紐の家」の後でパタンを指から外して膝に置いて取る方法で、「熟練していない人や指が固くなった高齢者が用いる方法です」と書かれています。いささか冗長なので、ここでは多少アレンジしています。
  1. ココナツ紐の家」を取る。
    1. 下を向く」を取る。
      1. ハワイの構えB
        1. 左親指、右親指と右人差指に糸をかける。
        2. 左人差指で右親指と右人差指の間の糸を上から向こうへひねって取る。
      2. 小指を下から人差指の輪の中に入れ、人差指手前の糸を掌に押さえる。
      3. 親指で人差指手前の糸を取り、ナバホ取りする。
      4. 人差指で中央の水平の糸を上から向こうへひねって取る。(人差指の糸は滑り落ちる)
      5. 親指を菱形の中から向こうへ向ける。
    2. 親指を菱形の中から抜いて中央下の△の中に入れる。
    3. 人差指の糸を外す。
    4. 人差指を上から親指の輪の中に入れ、親指手前下の水平の糸を上から向こうへひねって取る。
    5. 親指の糸を外す。
  2. 左親指で小指向こうの水平の糸を中央で取り、左小指の糸を外す。
  3. 左人差指の糸をそっと外し、左人差指で右人差指手前の糸を上から手前へひねって取る。
  4. 左小指を下から左親指の輪の中に入れ、左親指手前の糸を押さる。
  5. 右手で左人差指の糸をつまんで外し、左親指の糸の上から手前に持って来て、左親指の輪の中に下から入れて左人差指に戻す。
  6. 左親指の糸を外す。
  7. 左人差指にかかる輪を中央に移動する。
  8. 左親指を下から左人差指の輪の中に入れ、左小指手前の糸を取り、左小指の糸を外す。
  9. 左小指を下から左親指の輪の中に入れ、左親指手前の糸を押さえ、左親指の糸を外す。
  10. 左人差指の糸をそっと外す。
  11. 左人差指で右人差指手前の糸にかかる輪の左側で右人差指手前の糸を取る。
The Drinking-Gourd of Kaula (Ka Hue-wai a Kaula)Hawaiian String Games p.8[37]
Huewai o Kupoloula B, or Huewai o Kaula (water gourd of Kupoloula)String Figures from Hawaii p.39[44]