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☆☆☆☆あざらし II

あざらし II

イヌイットのあやとりです。

T. Mathiassen氏がイグルーリクで採集しました。ヨーク岬で「少女がイッカクの血を採りに行く」、クレイグ港で「カモメが食べに来た」と言われています。[70]

National Geographic の 1984年4月号 531ページに、グリーンランドで「あざらしのような形」としてこのあやとりが取られている写真が掲載されています。 ☞ こちら

「しろいるか」の1～13を取る。
1. 人差指の構え。
2. 中指を上から小指の輪の中に入れ、左中指腹で左親指向こうの糸を、右中指腹で右人差指手前の糸を向こうへひねって取る。
3. 小指の糸を外す。
4. 中指腹で中指の糸を掌に押さえる。小指と薬指も共に押さえ、中指を放す。
5. 左人差指を右人差指手前の糸にかかる輪に上から入れ、手前の糸を取る。
6. 右中指を右人差指の輪の下から右親指の輪の中に下から入れ、右中指腹で上から左人差指手前の２本の糸を引っかけて取り、掌に押さえる。
7. 左中指を下から左人差指の２本の輪の中に入れ、左中指腹で上から右親指向こうの糸を引っかけて取り、掌に押さえる。
8. 左親指で、右中指で押さえている２本の輪の中から、右小指手前の糸を取る。
9. 左親指でナバホ取りする。
10. 右親指の糸を外す。
11. 右親指で下から左親指の糸を取り、左親指の糸を外す。
12. 左親指の背で右親指手前の糸と右中指手前の２本の糸の下から、右人差指の手前の糸を取る。
13. 人差指と中指の糸を外す。
親指手前の水平の糸にかかる輪をつまんで右回りに半回転ひねって右親指にかけ、逆ナバホ取りする。

Nauja (gull)	Material Culture of the Iglulik Eskimos — T. Mathiassen 1928 p.223	[46]
Gull (al‧u'gɩx)	Social Customs of the Nunivak Eskimo — M. Lantis 1946 p.217	[68]
(a girl goes to take blood from the narwhal)	Eskimo String Figures and Their Origin — T. T. Paterson 1949 p.15	[70]
nauja	Contributions to Polar Eskimo Ethnography — E. Holtved 1967 p.164	[81]
Nauyaciaq (La mouette)	Les Jeux de Ficelle des Arviligjuarmiut — G. Mary-Rousselière 1969 p.46	[84]
Seal	String Figure Magazine Vol.3, Mar — ISFA 1998 p.18	[145-3-1]
naujarjuk (Seagull)	String Games of the Kangirsujuaq Inuit : d'Anglure 1966 — J. D'Antoni, M. Sherman (BISFA 10) 2003 p.186	[146-10]