☆☆☆黒雁とアメリカクロクマ


黒雁とアメリカクロクマ
イヌイットのあやとりです。
D. Jenness 氏がアラスカのインランド(Inland)とカナダのマッケンジーデルタ(Mackenzie Delta)で採集しました。 最後の形は、インランドでは「アメリカクロクマ」、マッケンジーデルタでは「狐」と言います。 [34]
黒雁(こくがん)は小型のガチョウで、北日本などの海岸沿いで越冬し、北極圏の高地のツンドラで繁殖します。 アメリカクロクマは北米に生息する中型の熊です。
最後の形は「ふくろうと狐」と同じです。
  1. 鯨と狐」の1~6を取る。
    1. 腎臓・2つのあざらしの穴」の1~3を取る。
      1. イヌイットの構えC。
        1. 親指と人差指に糸をかける。
        2. 小指の背で下から親指手前の糸を取り、人差指向こうの糸を腹で押さえる。
      2. 右親指腹で左親指人差指背の糸を引っかけて取り、左親指からその糸を外す。
      3. 左親指腹で右親指人差指背の糸を引っかけて取り、右親指からその糸を外す。
    2. 左親指の背で左小指から左人差指へかかる掌の糸を小指のそばで取り、左小指を放す。
    3. 左小指を下から親指の輪に入れて押さえ、左親指の糸を外す。
    4. 右人差指の糸をそっと外す。
    5. 左親指腹で左の四角形の右上の糸(右小指から来る糸)を下に引き、左親指の背で左小指から左人差指へかかる掌の糸を小指のそばで取り、左小指を放す。
    6. 左小指を下から親指の輪に入れて押さえ、左親指の糸を外す。
  2. 左人差指の糸を左親指に移す。
  3. 左人差指を左親指の輪の中に上から入れ、親指手前の糸にかかる2本の糸を取る。
  4. 左人差指腹で親指手前の糸を引っかけ、左人差指を左親指の輪の中を(左親指の近くで)下から通して上に出す。
  5. 左親指の糸を外す。
  6. 左人差指の輪を手前へ1回転ひねる。— 黒雁
  7. アメリカクロクマ
    左小指の糸を外して左人差指の輪を左手で掴み、左右に引く。— アメリカクロクマ
The Brant and the Black BearEskimo String Figures p.124[34]
The RavenEskimo String Figures and Their Origin p.32[69]
qajarortortoq (The stomach eater)String Figures from West Greenland p.220[93]
The Brant and the Black BearEskimo String Figures : 1924 Jenness — p.163[139-16]