2つのホーガン


2つのホーガン
ナバホ族(Navajo)のあやとりです。
A. C. Haddon 氏がナバホのふたりの老人から採集しました。[7]
W. Wirt 氏の採集のときには、最後に口でくわえる操作は行なわれなかったそうです。つまり最後は7で「2本ほうき」のようにして終わります。 ナバホ族では義理の母は義理の息子を見てはいけないとされていたため、家を反対方向に向けていたそうです。 現在でも、二組のカップルが同じホーガンを共有することはタブーとされています。 [135-7]
ホーガンについては「ホーガン」を見てください。
多くの異なる取り方が各地にあります。 次のあやとりとできあがりが同じですが、取り方は皆異なります。
  1. 人差指の構え。
  2. 図形中央の2つの交差を口でくわえる。
  3. 親指と人差指の糸を外す。親指の糸が長い輪となって垂れる。
  4. 親指人差指中指薬指を小指の輪に入れ、小指の輪を手首に落とす。
  5. 小指を手首の向こうの糸の向こうから下へ回し、口から垂れている長い輪(元の親指の糸)に下から入れる。
  6. 長い輪をそのまま保ち、小指の背で手首の輪の中から口から小指へ走る糸を取る。
  7. 口の糸を放す。
  8. 口で図形中央をくわえ、親指が外側になるように掌を上に向ける。— 2つのホーガン
  9. 口の糸と片方の小指の糸を外して引くと、1つのホーガンとなる。
Two HagansA Few American String Figures and Tricks p.221[7]
Two HogansString Figures p.121[8]
Two Hogans (Naki-hogan)Cat's Cradles from Many Lands p.48[18]
2つのホーガンあやとり 続 p.28[86]
Opposite HogansString Games of the Navajo : 1999-​2000 — p.158[135-7]